ゲームやアニメとの融合で進化する「トン族大歌」 中国貴州省

ゲームやアニメとの融合で進化する「トン族大歌」 中国貴州省

新華社 | 2025-02-22 08:39:49

 【新華社貴陽2月22日】中国のアニメ映画「哪吒之魔童閙海」(ナタ2)が興行収入(前売り含む)127億元(1元=約21円)を超えて記録的ヒットとなる中、作中に取り入れられた文化的要素が話題になっている。特に、観客に大きな衝撃と感動を与えたオープニング曲などのサウンドトラックは、貴州省のトン族女性たちの感情豊かな歌声で、長い年月を超えて歌い継がれる民族歌謡「トン族大歌」を通じて、民族文化への自信が力強く表現されている。

 トン族大歌は指揮や伴奏がなく、自然に混声していく多声部民謡で、2500年余りの歴史がある。2009年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

 山の奥深くの神秘的な音色から、プロフェッショナルな舞台での上演、さらにはポップスやロック、テクノなどの現代音楽との深い融合を経て、活力に満ちた侗族大歌は大衆へと広まり、無形文化遺産ならではの魅力を輝かせている。

 トン族大歌は今では、ますます多くの若い歌い手によって受け継がれ普及している。ゲームや国産アニメなど異分野との融合が進むことで、トン族大歌に関心を持って好きになる若者がさらに増えている。(記者/陳嫱)

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