【新華社北京2月8日】中国外交部の趙志遠(ちょう・しえん)部長助理(次官補)は7日、パナマのレカロ駐中国大使を呼び出し、同国が中国と交わした「一帯一路」共同建設に関する了解覚書を更新しないと決めたことに厳正な申し入れを行った。
趙氏は次のように述べた。パナマがこのほど、中国との「一帯一路」共同建設に関する了解覚書を更新しないと表明したことに、中国は深い遺憾の意を示す。「一帯一路」共同建設の枠組みの下、中国とパナマの各分野の実務協力は急速に発展し、一連の実り豊かな成果を収め、パナマの国家と人民に確かな利益をもたらした。150カ国以上が「一帯一路」協力に積極的に参加し、その成果はパナマを含む各国の人々に恩恵をもたらしている。そうした流れに逆らって「一帯一路」の協力を後退させることは、中国とパナマの人々の期待に背き、パナマの切実な利益に合致しない。
趙氏はさらに次のように強調した。中国はパナマの主権と領土の一体性を尊重し、あらゆる国は大小にかかわらず平等であり、互いに尊重し、約束を守るべきだと主張している。中国は米国が圧力と脅迫という手段を通じて中国とパナマの関係を恣意(しい)的に破壊し、「一帯一路」共同建設協力を中傷、破壊することに断固反対する。中国・パナマ関係は第三国を標的にしたことはなく、第三国の妨害を受けるべきでもない。パナマが2国間関係の大局と両国民の長期的利益から出発し、外部からの妨害を排除し、正しい決定を下すことを希望する。
レカロ氏は、パナマは対中関係を重視しているとし、直ちに自国政府に報告すると述べた。