トウガラシの使い道、どれだけご存じ? 中国の「辣椒院士」に聞く

トウガラシの使い道、どれだけご存じ? 中国の「辣椒院士」に聞く

新華社 | 2025-02-03 10:52:54

   【新華社北京2月3日】中国工程院院士(アカデミー会員)で湖南農業大学の校長、鄒学校(すう・がくこう)氏は「辣椒(トウガラシ)院士」と呼ばれ、30年以上にわたりチームを率いて160以上のトウガラシの品種を育成してきた。このほど新華網のインタビューに応え、トウガラシの健康効果とさまざまな使い道について紹介してくれた。

   鄒氏によると、トウガラシはビタミンCを豊富に含み、鎮痛、抗炎症、心血管疾患予防などの医学的価値がある。またカプサイシン(トウガラシの辛味成分)とカプサンチン(トウガラシの赤色色素)は独特な化学的性質により、幅広い分野で応用されている。例えば、カプサイシンは刺激性が強いため催涙スプレーの製造に広く使用され、重要な防護ツールになっている。カプサンチンは化粧品業界で口紅の色素としてよく使われる。工業への応用では、カプサイシンを船舶用塗料に加えることで、海洋生物の船体への付着を効果的に防ぎ、船舶の航行効率を高めている。電線用の塗料にも用いられており、ネズミによる咬害(こうがい)から電線を守っている。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。