時代とともに進化する春節の風習 中国山西省

時代とともに進化する春節の風習 中国山西省

新華社 | 2025-02-02 16:50:18

   1月21日、懐仁市の住宅地に設置された電子たき火。(懐仁=新華社配信/安孝文)

   【新華社太原2月2日】中国で最も重要な伝統行事である春節(旧正月)の時期、人々は家の入り口に「春聯」(縁起の良い対句)、窓には「窓花」(窓に貼る切り絵)を貼り、かまどの神を祭るなど、さまざまな風習を通じて古い年に別れを告げ、新しい年を迎えてきた。時代の変化とともに、伝統的な風習は新たな習俗を取り入れ、絶えず進化し続けている。

   石炭資源が豊富な山西省北部の懐仁市には、春節のころ「懐仁旺火」と呼ばれる火祭りを行う風習がある。大ぶりな石炭を積んで塔を作り、中にはまきを入れ、外には「旺気沖天(天をつく運気)」など縁起の良い文句を記した赤い紙を貼る。火をたくと小さな穴から炎が噴き出し、人々は燃え盛る火の周りを回りながら「盛んな運」を祈る。この風習は2011年に国家級無形文化遺産の代表的項目に登録された。

   現在では環境保護の観点から、たき火の規模を小さくしたり、石炭ではなく木材で塔を作るといった工夫がなされている。電灯で火を模倣した電子たき火も登場した。形は変わっても、人々が新たな年に寄せる熱い期待と幸福を願う思いは変わっていない。

   春節の時期に家の中などに飾られる「年画」はかつて、新年を迎えるに当たって幸運を呼び込むという意味を持っていた。社会の変遷やライフスタイルの変化とともにそうした「実用性」は薄まり、博物館や美術館、観光地などで伝統的な年画の魅力を楽しむ人がますます増えている。

 山西省太原市の太原美術館では、同省の省級無形文化遺産である絳州(こうしゅう)木版年画が展示され、多くの市民が鑑賞に訪れている。祖母や母親と一緒に年画を見に来ていた沈宇萱(しん・うけん)さん(10)は、入り口を守る門神、長寿を司る寿星、ネズミの嫁入りなどの年画に初めて触れた。「きれいなだけでなく、それぞれの絵に物語や意味があるのが面白い」。年画刷り体験にも参加し、自分で刷った作品を手に「持ち帰って家に貼りたい」と満足した様子だった。(記者/王学濤)

   1月26日、木版年画について来場者に解説する絳州木版年画の代表的伝承者、郭全生さん。(懐仁=新華社記者/王学濤)

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