中国のグリーン工場、２４年は国レベルで１３８２カ所育成

   【新華社北京１月２９日】中国工業情報化部はこのほど発表した２０２４年のグリーン製造リストで、国家レベルでグリーン（環境配慮型）工場１３８２カ所、グリーン工業パーク１２３カ所、グリーンサプライチェーン（供給網）管理企業１２６社を新たに育成したと明らかにした。

   同部は２４年、グリーン工場の段階的育成・管理に関する暫定弁法（条例）を発表し、規範化され持続的なグリーン工場の段階的育成枠組みの構築を加速。地方をけん引して省・市レベルで１万６千カ所以上のグリーン工場を育成し、グリーン製造システムを整えてきた。

   同部エネルギー節約・総合利用司の担当者は、グリーン工場はグリーン製造の主要な基本単位で、これまでに国レベルで６４３０カ所が育成されたと紹介。グリーン・低炭素改造・高度化プロジェクトの実施件数はこの３年で１万件以上、投資総額は２５００億元（１元＝約２２円）を超え、グリーン成長は際立ったけん引効果を見せていると述べた。

   グリーン工業パークはグリーン工場とグリーンインフラが集積する受け皿となる。これまでに国家レベルで４９１カ所が設立され、単位工業増加値（付加価値額）当たりのエネルギー消費量が全国平均の３分の２、水使用量が４分の１となったほか、固形廃棄物処理利用率も平均で９５％を超え、グリーン・低炭素と持続可能な循環型発展を実現している。

   工業情報化部は今後の方針として、グリーン製造ベンチマーク育成枠組みを持続的に適正化し、グリーン工場、グリーン工業パークとグリーンサプライチェーン管理企業にけん引役としての役割を十分に発揮させ、製造業の全方位的なグリーントランスフォーメーション（ＧＸ）の推進に力を入れていくとしている。