2024中国(重慶)シルクファッション消費フェスティバルの会場で、ライブ配信を通じてシルク製品を紹介する出展者。(2024年12月17日撮影、重慶=新華社記者/黄偉)
【新華社重慶1月21日】中国重慶市は2024年の域内総生産(GDP)が3兆2千億元(1元=約21円)と前年比5・7%増加し、1人当たりGDPは10万元を超えた。同市の「両会」(人民代表大会と政治協商会議)で明らかになった。
重慶は中国の重要な現代製造業基地で、ここ数年は新技術と新産業の発展に力を入れ、製造業の産業構造の転換・高度化を推進。インテリジェントコネクテッド新エネルギー車と次世代電子情報製造、先進材料を中心とする三つの1兆元規模の主導産業クラスターが急速に発展し、現代製造業クラスターが持続的に強化された。
24年は製造業のハイエンド化、スマート化、グリーン(環境配慮)化に注力し、自動車メーカーでは重慶長安汽車のデジタル・スマート工場、賽力斯集団のスーパー工場などの大型プロジェクトが相次ぎ稼働した。新エネ車の生産量は95万3千台となり、自動車産業の増加値(付加価値額)は26・7%増、集積回路(IC)生産量は2倍、合成材料や人工知能(AI)、ロボットの生産額は2桁増、一定規模(主要事業の年間売上高2千万元)以上の工業増加値は7・3%増を見込んでいる。