【新華社武漢1月14日】中国湖北省応城市でこのほど、300メガワット級圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)発電所が全容量発電を開始した。中国初の300メガワット級CAESモデルプロジェクトとして高出力、大容量、高いピーク調整能力、グリーン(環境配慮)化などの優位性を持ち、新型エネルギー発電の間欠性や変動性の問題を解決し、新型電力システムの構築を効果的に支える。
CAESは空気を利用して発電する。電力需要の低い時間帯に余剰電力を使って空気を地下の貯蔵庫に圧縮し、圧縮過程で発生する熱を蓄熱タンクに保存。電力需要のピーク時に高圧空気と熱を放出して発電機のタービンを回し、電力を供給する。
同発電所は地元に多くある岩塩空洞を利用しており、深さは最大600メートル。蓄電容量は1500メガワット時で、耐用年数は30年以上となる。1日当たり8時間の蓄電と5時間の放電が可能で、年間発電量は5億キロワット時を見込む。(記者/潘志偉、王自宸)