テスラの上海メガパック工場。(2024年12月15日撮影、上海=新華社配信)
【新華社上海1月2日】米電気自動車(EV)大手テスラの中国法人は12月31日、上海で建設していた大型蓄電システム「メガパック」の工場が竣工検査を終えたと発表した。5月の着工からわずか7カ月での完成で、既に試験生産を始めており、今年初めの量産開始を見込む。
工場は上海自由貿易試験区臨港新片区(エリア)にあり、製品は世界へ輸出される。テスラが米国以外でメガパックの工場を建設するのは初めてで、「上海速度」と「中国智造」(中国スマート製造)で世界のグリーン(環境に配慮した)な未来を後押しする。
テスラの上海メガパック工場。(2024年12月15日撮影、上海=新華社配信)
初期の計画では年間生産量を1万台、電力貯蔵規模は40ギガワット時(ギガは10億)近くとしている。
テスラは2019年1月、EV生産工場「上海ギガファクトリー」の建設を開始。同年中に完成、生産開始、納車を成し遂げる「中国速度」を見せつけ、上海が新エネルギー車産業の新たな拠点になることに寄与した。メガパック工場は上海が新型エネルギー貯蔵産業を発展させ、グリーン・低炭素転換を促進する上で重要な力となる。(記者/周蕊)