【新華社北京12月25日】中国の自動車業界団体、中国汽車流通協会乗用車市場情報連席分会がこのほど発表した11月のピックアップトラック生産台数は前年同月比7・9%減の4万5千台だった。販売台数は3・1%減の4万4千台となったが、前月比では5・6%増加し、直近5年間で中程度の水準となった。1~11月の販売台数は前年同期比1・3%増の47万1千台と全体的に安定していた。
メーカー別では長城汽車がトップを守り、国内外で売れ行きが堅調だった。国内では長城汽車、江鈴汽車、鄭州日産汽車、江西五十鈴汽車が好調を維持した。
11月のピックアップトラック輸出は30%増の1万9千台だった。販売台数に占める輸出の割合は高水準で推移し、11月は43%、1~11月は45%。中国の自主ブランドの輸出が比較的好調だった。グローバルモデルのピックアップトラックは中国の商用車輸出で最強の車種となっている。
ここ2年、世界の自動車メーカーで生産が不足し、比較的大きな供給不足が発生した。このことが中国製ピックアップトラック輸出の基盤を整え、22年以降の継続的な輸出拡大も促した。1~11月の輸出は依然として前年同期比で大幅に増加する傾向を呈しており、一部のメーカーは輸出を機に販売台数を大きく伸ばした。例えば、安徽江淮汽車集団(JAC)、重慶長安汽車、長城汽車、上海汽車集団傘下の上汽大通汽車はいずれも輸出台数が多く、販売台数全体の半数を超えている。