中国PPI、11月は前月比で上昇 工業製品の需給に改善の兆し

中国PPI、11月は前月比で上昇 工業製品の需給に改善の兆し

新華社 | 2024-12-22 16:50:00

   【新華社北京12月22日】中国国家統計局の付凌暉(ふ・りょうき)報道官はこのほど、国務院新聞(報道)弁公室の記者会見で、既存政策と追加政策が効果を発揮する中、11月は工業製品の市場需要がいくらか改善したことに加え、一部の業界で生産能力の最適化と調整が進み、生産者物価指数(PPI)の上昇につながったと明らかにした。

   付氏によると、11月のPPIは前月比で10月の0・1%低下から0・1%上昇に転じた。特に原材料関連業界の価格がやや上昇し、上昇率はセメント製造が6・2%、ガラス製造が1・8%、非鉄金属と鉄系金属の精錬・圧延加工業がそれぞれ1・2%、0・2%となった。前年同月比では2・5%低下したが、下げ幅は前月より0・4ポイント縮小した。中でも生産手段の価格は2・9%低下し、下げ幅は前月から0・4ポイント縮小した。主要業種のうち、石油化学工業、コンピューター・通信設備、電気機械などはいずれも下げ幅が縮小し、非鉄金属製錬・圧延加工は上げ幅が拡大した。国際原油価格の下落などが国内の関連業界の輸入に与える影響も顕在化し、11月の石油採掘、有機化学原料製造の価格はいずれも前月比1・4%低下した。同時に、国内の一部業界では技術進歩が加速して製品の価格が下がり、11月の新エネルギー車(NEV)の価格は0・8%低下した。

   これらの状況から見ると、国際商品(コモディティー)価格の低下など輸入に関する要因と国内の一部業界の価格低下という二つの影響が生じているが、マクロ政策の効果発揮に伴い、工業製品の需給には改善の兆しが出ている。一部の分野では価格が下げ止まって安定に向かっており、企業の経営状況の改善に有利な状況になっている。今後は引き続きマクロ政策のさまざまな効果や機能を発揮させ、内需拡大を継続し、イノベーション駆動型発展を大いに推進する。生産能力の調整を着実に推進し、生産と需要がより高い水準で動的な均衡を保つよう促すことで、市場価格の上昇につなげ、企業の経営活動と発展に対する自信を回復させ、経済の持続的かつ健全な発展を推進していく。

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