18日、上海洋山港の埠頭に接岸する「新上海」。(ドローンから、上海=新華社記者/方喆)
【新華社上海12月20日】中国の海運大手、中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)の貨物船「新上海」が18日、ペルー・チャンカイ港から23日間の航行を終え、上海洋山港に到着した。「チャンカイ-上海」航路が正式に開通し、双方向の運航が始まった。
ペルーではこれまで、海上輸送の輸出入貨物を南米西航路の寄港地であるカヤオ港で積み降ろしていた。新上海の厳双(げん・そう)船長は、チャンカイの開港後に同社が南米西航路でより競争力のあるコンテナ輸送を開始したことで、ペルーから中国までの所要時間は約23日となり、従来より大幅に短縮されたと話した。
新上海にはペルー産のブルーベリーやアボカドなどの果実と鉱産物が積まれていた。同社は果物のコールドチェーン輸送に専用のスマート冷蔵庫などを導入。工程全体の可視化と制御、コールドチェーンの自主管理を実現し、温度・湿度のリアルタイム監視と異常発生時の通知を行うことで安全性と鮮度を確保している。
新航路の開通は、ペルーから中国、さらにはアジア市場へ輸出される商品の競争力を高め、ペルー沿岸部と内陸部、ペルーとラテンアメリカ諸国を結ぶ立体的、多元的かつ高効率な相互接続ネットワークの構築につながる。
同社は今後、南米西海岸の航路開発計画を策定し、アジアとラテンアメリカを結ぶ新たな陸海輸送ルートの建設と高度化のため、中国とラテンアメリカ、アジアとラテンアメリカの貿易交流と協力・支援を促進していく。(記者/賈遠琨、狄春)
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18日、上海洋山港の埠頭に接岸する「新上海」。(ドローンから、上海=新華社記者/方喆)
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18日、上海洋山港の埠頭に接岸する「新上海」。(ドローンから、上海=新華社記者/方喆)
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18日、上海洋山港の埠頭に停泊する「新上海」。(上海=新華社記者/方喆)
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18日、上海洋山港の埠頭に停泊する「新上海」。(ドローンから、上海=新華社記者/方喆)
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18日、上海洋山港の埠頭で係留ロープを投げる「新上海」の乗組員。(上海=新華社記者/方喆)
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18日、上海洋山港の埠頭に停泊する「新上海」。(ドローンから、上海=新華社記者/方喆)
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18日、上海洋山港の埠頭に停泊し、荷降ろしを待つ「新上海」。(ドローンから、上海=新華社記者/方喆)