【新華社ウルムチ12月13日】中国新疆ウイグル自治区の新疆電力取引センターは12月初め、自治区初となる複数年のグリーン電力取引をとりまとめ、5年間(2025~29年)で総量500万キロワット時のグリーン(環境配慮)電力取引が約定した。これにより、グリーン電力取引の方式が拡大し、エネルギーのグリーン・低炭素化が推進された。
取引センターの担当者によると、複数年のグリーン電力取引は新エネルギー発電企業と電力需要家、販売会社の3社がグリーン電力の購入に特化した複数年契約を結ぶ取引方式を指す。新エネ発電の間欠性と不安定性、グリーン電力の需給バランスの変化が比較的激しいことなどが原因となり、これまでの取引期間は最長で1年だった。今回は5年に増え、自治区内のグリーン電力取引が時間的、空間的に広がり、グリーン電力取引と慣例的な中長期取引の融合が実現したことを示し、新エネの利用とエネルギー転換の発展に模範を示す効果を持つ。
中国は21年に電力取引機関がグリーン電力取引業務を行うことを承認した。新疆ウイグル自治区は22年にグリーン電力市場を設立し、初年に約定したグリーン電力量は1200万キロワット時だった。24年11月末時点の取引量は累計で67億キロワット時を超えた。
同自治区は中国の重要な総合エネルギー拠点の一つであり、太陽・風力エネルギー資源の貯蔵量で全国上位に入る。自治区の新エネ発電設備容量は10月末時点で8194万キロワットに上り、全体に占める割合は50%を超え、全国トップクラスとなっている。