受け継がれるリー族3千年の伝統織物「黎錦」 中国海南省

受け継がれるリー族3千年の伝統織物「黎錦」 中国海南省

新華社 | 2024-12-09 13:10:38

海南省白沙リー族自治県の小学校で、黎錦の授業を受ける子ども。(2021年9月7日撮影、海口=新華社配信/李天平)

   【新華社海口12月9日】中国の主に海南省に暮らす少数民族、リー族(黎族)の伝統的な織物技術は、同民族の人々が衣服や掛け物を作る際に用いる精巧な紡績、染色、製織、刺繡(ししゅう)技術を指す。3千年以上の歴史があり、世界で最も古い織物技術の一つとされている。

   パラグアイ・アスンシオンでこのほど開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は、リー族の伝統的な織物技術を無形文化遺産に登録することを決定した。

リー族の伝統織物「黎錦」。(2022年4月20日撮影、海口=新華社配信/李天平)

   中国の中央と地方政府はここ数年、多額の資金を投入してリー族の伝統織物「黎錦(リージン)」の技術伝習施設を開設、研修拠点を整備して多くの伝承者を育成してきた。2012年からは海南省の小中学校が黎錦技術の伝承に関するプログラムを授業の一環として取り入れた。現在、プログラムは恒常化し、省内の多数の市や県で実施されている。(記者/陳子薇)

リー族の伝統織物「黎錦」。(2022年7月28日撮影、海口=新華社配信/李天平)

海南省白沙リー族自治県の黎錦技術伝習所で、技術を教える教師。(2020年11月15日撮影、海口=新華社配信/李天平)

海南省五指山市で開かれた黎錦ファッションショー。(2021年11月28日撮影、海口=新華社配信/李天平)

海南省瓊中(けいちゅう)リー族ミャオ族自治県の中学校で、黎錦の技術を習う生徒。(2022年11月16日撮影、海口=新華社配信/李天平)

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