中国製液化CO2運搬船、ノルウェー企業に引き渡し
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中国製液化CO2運搬船、ノルウェー企業に引き渡し

新華社 | 2024-12-05 14:40:22

大連沖を試験航行する液化CO2運搬船「NORTHERN PIONEER」。(大連=新華社配信)

  【新華社大連12月5日】中国で設計・建造された7500立方メートル液化二酸化炭素(CO2)運搬船「NORTHERN PIONEER」がこのほど、遼寧省大連市で引き渡された。造船大手、中国船舶集団傘下の大連船舶重工集団がノルウェーのノーザンライツ向けに建造。欧州のCO2回収・貯留計画に使用される。

  CO2の回収・貯留は、CO2排出量のピークアウトとカーボンニュートラル(排出量実質ゼロ)を実現する重要な手段の一つとされる。CO2を海底に閉じ込める海底下貯留は、回収したCO2を加圧して海洋貯留プラットフォームに輸送し、海底下の地層に注入してCO2を大気と海水から隔離する。深海の地層に閉じ込められたCO2は溶解、吸着、鉱物化し、永久的に貯留される。

大連沖を試験航行する液化CO2運搬船「NORTHERN PIONEER」。(大連=新華社配信)

  液化CO2運搬船は海底下貯留の重要な設備で、「NORTHERN PIONEER」は全長130メートル、型幅21・2メートル、構造喫水8メートル。氷点下35度の低温に耐えられるよう2種類の特殊材料で造られた完全加圧式のC型タンク2基を搭載。液化CO2を7500立方メートル積載できる。欧州の工業分野で放出されたCO2をノルウェー西海岸の受け入れ港に輸送し、処理後のCO2を海底下2600メートルに永久貯留するために使用される。(記者/張博群、郭翔)

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