【新華社北京11月28日】新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース、11月27日のニュースをお届けします。
1.世界のパンダ飼育頭数、757頭に
中国国家林業・草原局の関志鴎(かん・しおう)局長は26日、四川省成都市で開かれたパンダや自然の保護に関する国際会議「2024グローバルパンダパートナー大会」で、世界のジャイアントパンダ飼育頭数が757頭になったと明らかにしました。中国の野生パンダの個体数は1900頭前後に増えたということです。
2.新疆に「天山実験室」開設 石炭技術の研究開発に重点
中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市にこのほど、自治区の石炭工業が抱える技術的問題を解決する研究施設「天山実験室」が開設されました。中国工程院の院士(アカデミー会員)チームが主導して設立しました。名称は新疆から中央アジアに広がる天山山脈にちなみます。
3.中国のスパコン「天河」、Graph500の電力効率部門で世界1位に
中国湖南大学国家スーパーコンピューティング長沙センターのスパコン「天河」が、このほど発表された世界のスパコンランキング「Graph500」のデータ処理の電力効率を競う「Green Graph500」スモールデータカテゴリで最高の電力性能比を示し、世界1位を獲得しました。
4.中国、試験衛星「光伝」2機の打ち上げに成功
中国は27日午前10時00分(日本時間同11時00分)、試験衛星「光伝01、02」を搭載した運搬ロケット「朱雀2号改良型遥1」を東風商業宇宙イノベーション試験区から打ち上げました。衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。
5.江門ニュートリノ実験施設、検出器本体が完成 中国広東省
中国広東省江門市で建設が進められていた大型研究施設、江門ニュートリノ実験施設でこのほど、検出器の本体が完成しました。同施設はニュートリノの質量階層性の解明を主要な科学目標とし、同時に複数の重要な学際的研究を展開します。検出器本体完成後の江門ニュートリノ実験施設を訪ねました。
6.青海省、「ケサル文化」の保護に尽力
中国青海省ケサル史詩保護研究センターはこのほど、同省が数年にわたり6億8400万元(1元=約21円)を投じ、ケサル文化保護・建設プロジェクト197件を推進してきたと明らかにしました。学界の専門家から民間の説唱(歌い語る演芸)芸人まで、政策、資金面での支援から教育システムへの導入に至るまで、中国は叙事詩「ケサル王伝」の保護に力を入れ続けています。
青蔵高原で千年にわたり語り継がれてきた「ケサル王伝」は、「世界最長の叙事詩」と呼ばれ、ケサル王が妖魔を退治し、弱きを助け強きをくじき、部族を統一し、最終的に天国に戻る英雄伝奇になっています。
以上、「新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。