重慶市南岸区の一棵樹風景区で景色を眺める外国人観光客。(8月21日撮影、重慶=新華社記者/王全超)
【新華社シドニー11月28日】観光関連企業の世界的業界団体、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)のジュリア・シンプソン会長兼最高経営責任者(CEO)はこのほど、オーストラリアのパースで新華社のインタビューに応じ、世界のビジネストラベルはすでに正常な軌道に戻っており、回復スビートは予想よりはるかに速いとし、中国などの国ではビジネストラベル業の業績が高水準で推移するとの見通しを示した。
WTTCは「2024年経済影響トレンド報告書」で、24年の世界ビジネストラベル市場の規模は19年を上回り、記録的な水準となる1兆5千億ドル(1ドル=約151円)に上ると予想した。世界第2位のビジネストラベル市場である中国では、24年のビジネストラベル支出が19年比13・1%増加し、2110億ドルに迫ると見込む。
シンプソン氏は、中国は国内旅行市場が極めて堅調であると同時に、海外を訪れる中国人観光客も増加し続け、海外旅行支出は世界の約15・0%を占めると指摘した。特に中国人観光客は自然を愛し、未知のものに対する好奇心が強いなどの特徴が鮮明で、各国の観光業から広く歓迎されていると強調した。
統計によると、23年は観光業の世界国内総生産(GDP)への寄与額が約9兆9千億ドルに上り、新型コロナウイルス感染症発生前の水準にほぼ戻った。
WTTCはロンドンに本部を置き、観光業や旅行に対する理解の増進に力を入れている。メンバーには世界の主な観光関連企業約100社の幹部が名を連ねている。