世界インターネット大会烏鎮サミット、AIが注目の的に

世界インターネット大会烏鎮サミット、AIが注目の的に

新華社 | 2024-11-26 19:20:58

   【新華社杭州11月26日】中国浙江省桐郷(とうきょう)市烏鎮で22日まで4日間、2024年世界インターネット大会(WIC)烏鎮サミットが開かれた。政府系シンクタンクの中国網絡空間研究院は会期中、青書「世界インターネット発展報告2024」と「中国インターネット発展報告2024」を発表した。人工知能(AI)は烏鎮サミットで注目の的だった。

   青書によると、中国の有効なAI関連特許件数は2023年末時点で37万8千件に上り、前年同期比40%以上増え、伸び率は世界平均の1・4倍だった。AI企業数も増加し続けており、23年は148社が新設された。AIコア分野関連企業は4500社以上となった。

   中国のデジタル経済コア産業の23年増加値(付加価値額)は12兆元(1元=約21円)を超え、国内総生産(GDP)に占める割合は10%程度になる見通しという。

   デジタル経済政策の体系化が進み、データ要素市場が盛んに発展し、産業のデジタル化はさまざまな産業に活力を与えている。中国のデジタル農村建設はこの1年、前向きな成果を収めた。デジタル経済の新業態は広大な農村部で勢いよく発展し、電子商取引(EC)のサービス範囲はさらに広がり、貧困から脱却した地域の農産物がより遠くまで販売されるようになった。23年末時点で、貧困を脱却した地域の農産物のオンラインプラットフォームにおける売上高は500億元を超えた。IoT(モノのインターネット)スマート機器、リモートセンシングによるモニタリング、AIなどの技術はさらに農業に溶け込み、農業技術の進歩に対する貢献度は63%を超えた。

   デジタル経済は世界経済の回復と成長にも新たな原動力を与えている。中でも、新興国のデジタル経済は力強く伸びた。

   世界の通信ネットワークインフラはこの1年、着実にグレードアップした。世界の第5世代移動通信システム(5G)契約者数は23年末時点で15億7千万を突破し、5G普及率は18%を超えた。世界のIoT、産業のインターネット、IoV(クルマのインターネット)などの応用インフラはスマート化発展の特徴が見られ、高い経済的潜在力を示した。衛星インターネット、衛星測位システムへの投資が強化され、計算力インフラの規模は拡大した。

   中国は5Gのネットワーク規模が世界最大で、インターネットプロトコル(IP)次世代規格「IPv6」の整備は完了し、情報インフラの支援力の強化が経済・社会の発展を支えている。5Gと産業の融合・応用が深まり、5Gは経済大分類74業種に溶け込み、工業、鉱業、電力、医療などの重点分野で広く普及している。衛星測位市場では、中国の衛星測位システム「北斗」が国の経済・社会発展の各分野で広く活用されている。

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