22日、南京市の南京抗日航空烈士紀念館で、ソ連籍抗日航空烈士の名が刻まれた碑に献花するベラルーシのアンドレイ・アンドレーエフ駐上海総領事(手前右から2人目)ら。(南京=新華社記者/蒋文茜)
【新華社南京11月23日】中国江蘇省南京市の南京抗日航空烈士紀念館は22日、中山陵園管理局の公式サイトを通じ、ソビエト連邦籍の抗日航空烈士236人の名簿を初めて公開した。
抗日戦争中、ソ連空軍志願隊の国際主義の戦士200人以上が中国の大地で英雄的な最期を遂げた。紀念館の碑には現在、関連部門が1995年に収集と確認を完了した236人の名が刻まれている。だが資料が限られているため、ほとんどは身分や生没の時期などの簡単な情報しかなく、写真や中国での作戦状況、埋葬された場所などの情報が不足している。
紀念館によると、調査が進むにつれ、名簿の一部に次々と誤りが見つかった。今回の名簿公開は、国内外の力を動員し、ソ連籍抗日航空烈士の情報収集を強化する狙いがある。名簿の間違いを見つけ、情報を補充すると同時に、より多くの烈士の遺族を訪ね、名簿の漏れをなくしていくという。
今年4月には、中国籍抗日航空烈士1468人に関する情報を公開。厳格な調査・照合の結果、18人の情報に誤りがあることがわかった。9月には2590人の米国籍航空烈士の名簿を公開し、新たに1人の米国籍パイロットの氏名と情報を記念碑に刻んだ。
紫金山の北麓に建てられた南京抗日航空烈士紀念館は、中国初の国際抗日航空烈士紀念館で、第2次世界大戦中に中国、ソ連、米国の空軍が中国で日本軍に共同で反撃したことに関する豊富な史料を所蔵している。紀念館内の「英烈碑」には中国と外国の抗日航空烈士4297人の名前が刻まれている。