【新華社クアラルンプール11月22日】東南アジア最大級のテックイベント「スマート・ネーション・エキスポ2024」が19日から3日間の日程で、マレーシアの首都クアラルンプールのマレーシア国際貿易展示センター(MITEC)で開催された。20数カ国から600社余りが参加し、革新的な製品や技術成果300件以上を披露した。中国からは通信技術・イノベーション企業50数社が参加する。
大会のテーマは「デジタルトランスフォーメーション(DX)のためのスマートイノベーション」。第5世代移動通信システム(5G)・モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、持続可能な交通・スマートシティーなどの最先端技術産業に焦点を当て、ネットワーク接続性の強化、都市生活の改善、工業成長の推進などに対する技術の変革的効果について検討する。
中国の新エネルギー設備メーカーの無錫先導智能装備は、東南アジア地域、マレーシア市場の開拓に期待を寄せている。郁旻(いく・びん)東南アジア販売シニアマネージャーは、現地の新エネ産業の発展につれ、原材料や電池などに対する市場の需要も増えつつあるとし、現地の設備サプライヤーやバイヤーとの連携を通じ、中国の新興技術を現地市場と交流・共有し、相互促進を図りたいと述べた。
同じく中国の深圳英飛源技術は、十数年にわたって充電、エネルギー貯蔵、電源モジュール製品に取り組むテック企業。遅源(ち・げん)アジア太平洋地域販売総監は「現地市場にさらに近づき、顧客の真のニーズを理解したい」と表明。出展を通じて現地の販路と協力相手を拡大し、マレーシアの新エネルギー車(NEV)消費者にいっそう便利で快速なエネルギーサービスを提供したいと語った。
マレーシアのゴビンド・デジタル相は新華社の取材に応じ、2025年の東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国として、地域デジタル経済のリーダーになるよう努力していると強調。AIやグリーン(環境配慮型)エコシステムなど重要な分野において、中国などのパートナーと交流・連携を強め、チャンスを捉え、課題に対応していきたいと述べた。
同エキスポは毎年1回開催され、東南アジア地域のスマートシティー、持続可能な農業、電気自動車(EV)などの技術イノベーションに着目した重要イベントとなっている。