12日、新疆ウイグル自治区吉木薩爾県五彩湾鎮で行われた750キロボルト超高圧送電線の点検修理で、登塔転落防止装置を回収するドローン。(吉木薩爾=新華社配信)
【新華社ウルムチ11月21日】中国新疆ウイグル自治区の送電・変電施設の建設・運営・保守などを担う新疆送変電が電子科技大学(四川省成都市)と開発した完全自律型人工知能(AI)搭載ドローンによる鉄塔転落防止装置回収システムがこのほど、昌吉回族自治州吉木薩爾(ジムサル)県で超高圧送電線の点検修理に投入された。AI搭載ドローンによる鉄塔転落防止装置の回収は同自治区で初めてという。
新疆送変電の于竜(う・りゅう)副総経理は「AIドローン技術による回収は、鉄塔に登る効率や高度作業の安全性を大幅に高め、作業員の安全を確保する」と紹介した。
同社はここ数年、ドローンの応用範囲を広げる取り組みを持続的に深め、自治区の超高圧電力網の点検修理作業の機械化からスマート化への転換を推進しており、現在は赤外線温度測定や新設送電線の検収など十数項目の検査測定作業でドローン技術を広く応用している。今後も運営・検査業務のデジタル化、スマート化を深く進め、スマート運営・検査レベルを向上させていくとしている。(記者/楊林)