【新華社バクー11月21日】中国はアゼルバイジャン・バクーで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で19日、サイドイベント「カーボンニュートラル(排出実質ゼロ)に向けた中国の持続可能な発展の新たな実践」を開き、「持続可能な発展青書:中国の持続可能な発展評価報告(2024)」を発表した。
青書は中国国際経済交流センターと米コロンビア大学地球研究所が編さん。2024年度の中国持続可能な発展総合指数、各省・自治区・直轄市と主要都市の持続可能な発展効果評価結果を公表した。
中国持続可能な発展総合指数は評価開始から7年連続で上昇し、累計上昇幅は46・8%となった。経済発展、社会民生、資源環境、消費排出、管理保護の5指数はいずれも上昇傾向を維持。中国は経済・社会のグリーン(環境配慮)・低炭素転換と質の高い発展を効果的に支える都市空間構造を形成しつつある。
総合評価では、広東省の珠海と広州、山東省青島、浙江省杭州、北京、上海、江蘇省の南京と無錫、湖南省長沙、安徽省合肥などの都市がより高い持続可能な発展力を示した。
中国は今後、二酸化炭素(CO2)の排出量ピークアウトとカーボンニュートラルによるけん引の下で経済・社会発展のグリーントランスフォーメーション(GX)を加速させ、グリーン・低炭素型の発展枠組みを整備していくと指摘。人と自然が調和し、共生する近代化の推進に注力し、世界の持続可能な発展に寄与していくとした。