【新華社北京11月20日】アジア太平洋経済協力会議(APEC)はアジア太平洋地域で最もレベルが高く、分野が広く、影響力を持つ経済協力メカニズムである。中国税関総署は13日、今年1~10月の中国とAPEC加盟国間の貿易額が21兆2700億元(1元=約21円)と同時期として過去最高を記録し、中国の貿易総額の6割近くを占めたと発表した。
貿易額の前年同期比伸び率は5・7%で、中国の貿易額全体の伸びを0・5ポイント上回った。うちベトナム、ペルー、マレーシア、メキシコとの貿易は17・4%、16・8%、12・1%、11・7%それぞれ増加した。韓国、タイ、カナダ、ブルネイとの貿易の伸び率は貿易額全体の伸び率より高かった。米国、ロシア、シンガポーとの貿易は輸入・輸出とも増加を維持した。
中国の整った産業システムはAPEC加盟国のより良い生産と暮らしに寄与している。1~10月の中国からAPEC加盟国への中間財輸出額は8・4%増の5兆5600億元で、対APEC輸出の45・4%を占めた。うち電子部品は17・3%増、自動車部品は8・0%増、自動データ処理装置・同部品は24・8%増、フラットパネルディスプレー(FPD)モジュールは24・0%増だった。
中国がAPEC加盟国へ輸出した消費財は多岐にわたった。うち繊維・アパレルは3・9%増の9068億8千万元、野菜・果物は10・6%増の928億7千万元、家具・テレビは8・9%増の1818億5千万元、乗用車は21・6%増の2123億5千万元となった。
中国の質の高い発展はAPEC加盟国により広い市場と多くのチャンスを提供している。APEC加盟国からの中間財輸入額は3・5%増の7兆2300億元で、輸入額全体の80・2%を占めた。うち機械電気製品関連中間財は9・6%増の2兆8800億元、エネルギー製品は6・6%増の1兆1500億元、金属鉱は6・4%増の9451億元に上った。