【新華社北京11月18日】中国国家発展改革委員会傘下のシンクタンク、国家情報センターのビッグデータ発展部はこのほど、10月は中国の消費や投資、貿易、企業生産・経営など多くの分野で高頻度データが大きく伸び、第4四半期の経済が好スタートを切り、回復し、上向く勢いを反映したと発表した。
うち主要都市の代表的な商圏の人流に基づくデータで構成されるオフライン消費活動指数は前年同月比8・2%上昇し、伸び率は2カ月連続で拡大した。
特に飲食と宿泊に代表される生活関連サービス消費の回復が加速した。生活サービス消費活動指数は12・7%上昇し、業種別の伸び率は宿泊業が17・9%、レジャー・娯楽業が14・5%、飲食業が12・2%となった。
オンライン消費の面では家電が突出して好調だった。モニタリング対象の主要家電9品目のオンライン小売データによると、10月の家電のオンライン小売売上高は40・2%増え、伸び率は2カ月連続で40・0%を超えた。
10月は工事に関わる高頻度データに明るい変化が見られ、建設投資の着実な回復が浮き彫りになった。建設工事の活発度を反映する建設機械稼働率は9月より1・6ポイント上昇したほか、建材需要を反映する石油アスファルト製造装置稼働率は2・7ポイント、セメント出荷率は2・1ポイントそれぞれ上昇した。
マクロデータを見ると、1~9月の固定資産投資の前年同期比伸び率は3・4%と1~8月比横ばいとなり、数カ月続いた減少に歯止めをかけた。
10月の港湾貨物自動車輸送指数は前年同月比16・4%上昇し、港湾物流活動の回復が続いていることを示した。主要港湾の1日当たりコンテナ取扱量は7・8%増え、伸び率は9月を3・3ポイント上回った。1日当たり貨物取扱量は3・2%増加し、3・4ポイント拡大した。
総合保税区は主に輸出加工や保税倉庫などの機能を備え、その活発度は貿易の活発さの重要な先行指標となる。10月の総合保税区活力指数は2・5%上昇した。
マクロデータのほか、分野別の指数・指標も経営主体(企業や事業者)の活力を判断する「重要な窓口」となる。国家情報センターが全国の代表的なインキュベーターの人流データに基づいて作成したスタートアップ経営活力指数は9・0%上昇した。伸び率は9月より4・4ポイント拡大し、スタートアップ企業の活力が着実に高まっていることを反映した。全国に110カ所ある技術イノベーション型企業の事業所の人流に基づくデータで構成される技術イノベーション型企業人流指数は14・1%上昇し、伸び率は9月より5・7ポイント拡大した。