超高標高地域で世界最大の風力発電容量を持つ中核薩迦30万キロワット風力・太陽光発蓄電一体化プロジェクト。(シガツェ=新華社配信)
【新華社ラサ11月19日】中国原子力発電大手、中国核工業集団傘下の中核匯能西蔵が西蔵自治区日喀則(シガツェ)市薩迦(サキャ)県で投資、建設した中核薩迦30万キロワット風力・太陽光発蓄電一体化プロジェクトが14日、全容量で電力網に接続した。うち、風力発電施設の最高標高は5194メートルで、世界の超高標高地域で最大の容量を持つ風力発電プロジェクトとなった。
新エネルギープロジェクトでは一般的に標高3500メートル以上を超高標高地域と呼び、薩迦のプロジェクトの平均標高は太陽光発電区域が4500メートル、風力発電区域が5千メートルとなる。発電容量は風力発電が20万キロワット、太陽光発電が10万キロワットの計30万キロワットで、蓄電システムが併設されている。
年間平均発電量は5億7千万キロワット時を超え、標準炭(1キロ=7千カロリー)換算で年間約16万4200トンの石炭消費を節約し、二酸化硫黄(SO2)の排出を45・3トン、二酸化炭素(CO2)を45万トン削減できる。