【新華社上海11月12日】中国上海市で10日まで6日間開かれた第7回虹橋国際経済フォーラムで発表された「世界開放報告2024」によると、中国は対外開放の拡大で大きな成果を収め、開放指数は2008年の0・6789から23年の0・7596と11・9%上昇し、伸び率が世界の上位を占めた。ランキングは129カ国・地域のうち38位と22年より順位を一つ上げた。
23年の世界開放指数は0・7542と前年比で0・12%、19年比で0・38%、08年比で5・43%それぞれ低下。小幅な高下を繰り返しつつも低下傾向が鮮明となった。
中国社会科学院の張宇燕(ちょう・うえん)学部委員は「世界の開放は依然として問題や試練に直面しているものの、開放の細い流れは集まりつつある」と指摘。デジタル化が進む中で23年の世界データ市場のプラットフォーム取引量が前年に比べ23・2%増加したほか、グリーン(環境配慮)化のけん引効果もますます顕著となり、23年は世界の再生可能エネルギー発電設備容量が5割近く増えたとした。サービス業の開放もさらに拡大し、世界のサービス貿易額は15兆ドル(1ドル=約153円)を超え、伸び率がモノの貿易を大きく上回ったと説明した。
世界開放報告は虹橋国際経済フォーラムの旗艦報告書で、中国社会科学院世界経済・政治研究所と虹橋国際経済フォーラム研究センターが共同で作成した。