6日、第7回輸入博で展示された南アフリカの宝飾品。(上海=新華社配信/常能嘉)
【新華社上海11月10日】中国とアフリカ諸国との間の経済、貿易協力が安定的に発展したことで、さまざまな南アフリカ産の製品が中国の消費者の新たな選択肢になっている。
上海市で開催された第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)に出展した湖南女神之星国際貿易の創業者、安馨(あん・けい)氏は、中国・アフリカ経済貿易博覧会などの協力プラットフォームのおかげで、中国の消費者は南アフリカ産のダイヤモンドやスギライト、ルビー、サファイアなど各種宝石を比較的手ごろな価格で購入できると紹介。「市場をさらに開拓するため輸入博に参加し、既に山東省や黒竜江省などから購入意向表明書を受け取った」と語った。
2021年設立の同社は、南ア産の宝石やワイン、紅茶などの輸入を専門とし、宝飾品のオーダーメイドサービスも手がけている。安氏は「われわれは長年南ア市場を深く掘り起こしてきた。会社設立後は湖南省長沙市にある中国・アフリカ経済貿易博覧会常設展示館に入居し、賃料は全額免除されている」と述べ、店舗賃料が無料になったことで大幅なコスト削減につながっただけでなく、税関の通関手続きの支援もあって、今年の売上は創業当初の2倍になったと紹介した。
6日、第7回輸入博で展示された南アフリカの宝飾品。(上海=新華社配信/常能嘉)
中国と南アは梨や柑橘類、大豆、アボカドなど農産物の中国への輸出に関する協定も締結している。南ア産のワインやルイボスティー、アロエジェルなどの特産品が、中国の消費者に幅広い選択肢を提供する。
南ア産のリンゴ40トンが4月29日、中国中部地域最大の農業副産物集積取引市場である長沙市雨花区の紅星グローバル農産品卸売センターに搬入された。リンゴは23年に中国・アフリカ経済貿易博覧会で締結された輸入契約に基づいて輸入された。湖南省の企業がアフリカからリンゴを直接輸入するのはこれが初めて。
紅星農産品サプライチェーン管理(湖南)の欧陽沢(おうよう・たく)副総経理は、毎年夏に中国国内の柑橘類の販売が一段落する頃、南ア産のオレンジやグレープフルーツが旬を迎えるため、ちょうど中国市場の柑橘類供給の隙間を埋めると紹介した。
10月24日、湖南省長沙市にある湖南高橋大市場の中国・アフリカ経済貿易博覧会常設展示館で南アフリカ産ダイヤモンドの指輪を試着する消費者。(長沙=新華社記者/張玉潔)
中国の巨大な消費市場は、南ア産ワインにも大きなチャンスをもたらしている。南ア・ケープタウンに拠点を置くM&Mセラーズのインディラ・メレラ・ルバンボ社長は今回、輸入博出展のため、自社製品を携え南アから上海を訪れた。
ルバンボ社長は輸入博について、中小企業と大企業が一つの場に集まり、共通の目標を見つける機会を提供していると指摘。「今年の輸入博を通じて、より多くの露出を図り協力パートナーを見つけ、さらに安定したパートナーシップを構築したい」と述べた。
南アは中国と「一帯一路」協力に関する了解覚書をアフリカで最初に締結した国で、23年、中国・南ア間の貿易額は556億ドル(1ドル=約153円)に上り、国交樹立当初の約36倍に増加した。現在、中国は15年連続で南ア最大の貿易相手国、南アは14年連続でアフリカ最大の中国の貿易相手国となっている。(記者/張玉潔、常能嘉、王雷、李卓群)
6日、第7回輸入博で南アフリカの宝飾品を見る来場者。(上海=新華社配信/常能嘉)
6日、第7回輸入博で南アフリカの宝飾品を見る来場者。(上海=新華社配信/常能嘉)
6日、第7回輸入博で南アフリカの宝飾品を見る来場者。(上海=新華社配信/常能嘉)
6日、第7回輸入博で来場者に南アフリカの宝飾品を紹介する出展者。(上海=新華社配信/常能嘉)
6日、第7回輸入博で展示された南アフリカの宝飾品。(上海=新華社配信/常能嘉)
6日、第7回輸入博で展示された南アフリカの宝飾品。(上海=新華社配信/常能嘉)
6日、第7回輸入博で展示された南アフリカの宝飾品。(上海=新華社配信/常能嘉)
6日、第7回輸入博で南アフリカ製のスキンケア用品を試す来場者。(上海=新華社配信/常能嘉)
6日、第7回輸入博で南アフリカの宝飾品を試着する来場者。(上海=新華社配信/常能嘉)