8日、荒井工房のブースで新華社の取材に応じた荒井幹雄さん。(上海=新華社記者/彭純)
【新華社上海11月10日】中国上海市で開催された中国国際輸入博覧会に、山形県にある伝統鋳物メーカー、荒井工房が2018年の初回から7年連続で出展し、鉄瓶が並ぶブースは多くの人でにぎわった。
同工房の荒井幹雄さん(62)によると、出展を重ねるにつれ、商談に訪れるバイヤーや見学に来る来場者は増えている。展示された鉄瓶の値段は千元(1元=約21円)から2万元までさまざま。日本の伝統的な鉄瓶は知名度が高まっていて、質の高い日本製を求める人も多くなり、売れ行きは好調だという。
8日、荒井工房の展示ブースに陳列された鉄瓶や陶磁器などの出展品。(上海=新華社記者/常博深)
荒井工房にとって輸入博はさまざまな人と出会い、販路を拡大する場となっている。中国市場に向けた鉄瓶も多く出品。過去の出展の際には、ブースにあった30個ほどの鉄瓶をビジネスギフトとしてすべて買って行った顧客もいた。中国からは現在、千個の大口注文も受けている。荒井さんは今後も輸入博に参加し、中国事業を伸ばしていきたい考えだ。(記者/彭純、常博深)
8日、荒井工房の展示ブースに陳列された鉄瓶。(上海=新華社記者/常博深)
8日、荒井工房の展示ブースを見学する来場者。(上海=新華社記者/常博深)
8日、荒井工房の展示ブースに陳列された鉄瓶や陶磁器などの出展品。(上海=新華社記者/常博深)