【新華社北京11月9日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は8日、習近平(しゅう・きんぺい)国家主席のアジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議と20カ国・地域首脳会議(G20サミット)出席について記者の質問に答えた。
毛氏は次のように述べた。習主席のAPEC非公式首脳会議出席はアジア太平洋地域に向けた中国の首脳による重要な外交活動であり、アジア太平洋経済協力を非常に重視していることを十分に示している。世界経済は現在、成長力を欠き、同地域の経済協力は新たな試練に直面している。APECは重要な経済協力プラットフォームであり、同地域が引き続きけん引役となって世界経済の成長をリードするよう各方面が期待している。習主席は会議で重要談話を発表、改革開放を深化する重要措置を紹介し、中国のアジア太平洋協力推進に対する政策的主張について説明する。中国は各方面と共にAPECのプトラジャヤ・ビジョン2040を包括的かつバランスよく実施し、今回の会議で得られた成果を踏まえ、地域経済の一体化推進やアジア太平洋地域と世界の成長促進に新たな動力を注入し、手を携えてアジア太平洋運命共同体を構築することを望む。
習主席のG20サミット出席は、多国間主義への中国の揺るぎない支持を明示し、中国がG20の協力を非常に重視していることを示している。現在の国際情勢は不安定、不確定な要素が増えている。G20が国際経済協力の主要フォーラムとしての役割を発揮し、世界経済の成長促進に活力を注入し、世界経済ガバナンスの充実に向けた方向性を指し示すことを各方面が期待している。習主席は会議で重要談話を発表するとともに、「公正な世界と持続可能な地球の構築」をテーマに各国首脳と深く交流する。中国は平等で秩序ある世界の多極化と、包摂的であまねく恩恵を与える経済のグローバル化を提唱し、各方面と共に努力して、リオデジャネイロサミットが多国間主義の堅持や開放型の世界経済構築、持続可能な発展の分野で成果を上げて明確なシグナルを発することができるよう促し、各国が協力して試練に対処するよう後押しして共同の繁栄を実現し、手を携えて人類運命共同体を構築することを望む。