第136回広州交易会の会場を訪れた人たち。(10月15日撮影、広州=新華社記者/劉大偉)
【新華社広州11月6日】中国広東省広州市で4日、第136回中国輸出入商品交易会(広州交易会)が閉幕した。来場した境外(外国と中国香港・マカオ・台湾地区)のバイヤーは史上最多の25万3千人に上り、初めて25万人の大台を突破した。
広州交易会の運営を担う中国対外貿易センターが4日に発表したこの数字は11月3日までのデータをまとめたもので、前回より2・8%増加した。
214カ国・地域から来場した25万3千人のうち、「一帯一路」共同建設国のバイヤー数は16万5千人と3・7%増え、全体の約6割を占めた。伸びが最も大きかったのは中東諸国で32・6%増の3万4千人。欧米のバイヤーも顕著に増加し、8・2%増の5万4千人となった。
今回の広州交易会では大手多国籍企業のバイヤーが初めて300社を超え、308社に上った。成約意向額は249億5千万ドル(1ドル=約152円)で前回よりいくらか増加した。中でも出展企業と「一帯一路」共同建設国間の成約額が全体の過半数を占めたほか、欧米など従来型市場との成約額が伸びた。
清華大学国情研究院の楊竺松(よう・じくしょう)副研究員によると、世界経済の減速と国際貿易の低迷が続く中、広州交易会が良好な成果をあげたことは中国のスマート製造に大きな魅力があり、国際社会が中国経済の見通しと対外開放に対して自信を持っていることを浮き彫りにした。
来場した境外のバイヤーは目的が明確で、協力意欲が比較的強かった。今回初めて参加した米ネット通販大手アマゾンは千社近くの従来型貿易企業と交渉を行った。アマゾン中国の邱勝(きゅう・しょう)副総裁は「広州交易会には優れたメーカーとブランドが集結している。彼らは海外進出意欲が高く、われわれは輸出サービスを提供しており、互いのニーズが一致している」と述べた。
広州交易会は中国で最も歴史が長く、規模が大きく、商品がそろい、バイヤーが多く、成約の効果が高い総合的な国際貿易の祭典であり、「中国随一の展示会」と称される。
輸入展には49カ国・地域からの730社が参加した。マレーシアやベトナムなどの出展企業が中国企業と協力の意向を確認し、製品の中国市場への進出加速が見込まれる。
今回の広州交易会は10月15日に開幕した。会場の出展企業数は3万社を超え、115万点の新製品が展示され、新企業や新製品、新技術、新業態が数多く登場した。