海南東寨港国家級自然保護区で、口を大きく開けて威嚇し合うトビハゼ。(10月18日撮影、海口=新華社配信/李天平)
【新華社海口11月6日】中国海南省海口市の海南東寨港国家級自然保護区では、干潮時にトビハゼが巣穴から出て餌を探す。カメラの前で縄張りや交配相手を巡る争いが起きることもある。
トビハゼは灰褐色の体を持ち、体長は大きいもので約20センチ。胸びれや尾びれを支えにしながら干潟をゆっくりと這って移動し、尾を地面にたたきつけて飛び跳ねる。水中ではえら呼吸を行い、陸上では皮膚の表層や口内、えらの内壁に集まる毛細血管から酸素を取り込む。
海南東寨港国家級自然保護区で、干潮時に活動するトビハゼ。(10月18日撮影、海口=新華社配信/李天平)
トビハゼの存在は、干潟の酸素含有量増加、重金属の分解、土壌改善、鳥類への良質な餌の提供、生物多様性の保全と生態系のバランス維持・修復など環境保護に役立っている。保護区ではここ数年、養殖池をマングローブ林に戻す「退塘還林」の取り組みが着実に進み、環境改善が続いている。(記者/陳子薇)
海南東寨港国家級自然保護区で飛び跳ねるトビハゼ。(10月18日撮影、海口=新華社配信/李天平)
海南東寨港国家級自然保護区で、干潮時に活動するトビハゼ。(10月18日撮影、海口=新華社配信/李天平)
海南東寨港国家級自然保護区で、巣穴から出たトビハゼ。(10月18日撮影、海口=新華社配信/李天平)
海南東寨港国家級自然保護区で争う2匹のトビハゼ。(10月18日撮影、海口=新華社配信/李天平)
海南東寨港国家級自然保護区に生息するトビハゼとカニ。(10月18日撮影、海口=新華社配信/李天平)