【新華社北京11月4日】中国の国鉄運営を担う中国国家鉄路集団が10月31日に発表した2024年1~9月決算は、売上高が9007億元(1元=約21円)、純利益が129億元となった。鉄道建設投資のけん引的役割が大きく強化され、旅客・貨物輸送サービスの品質が向上。複数の輸送指標が過去最高となり、国有鉄道会社としての経営の質と収益が持続的に高まった。
旅客列車の1日当たり運行本数は9・8%増の1万792本。累計旅客輸送量は13・5%増の33億3千万人と同期過去最高を記録し、うち10月1日は2144万8千人と単日過去最高となった。
貨物輸送量は1・0%増の29億3千万トンで、うち7~9月は3・8%増の10億400万トンと四半期ベースで過去最多だった。
重点プロジェクトの建設も進み、鉄道固定資産投資額(実行ベース)は10・3%増の5612億元。新たに開通した鉄道の総延長は1820キロで、うち高速鉄道は1210キロだった。10月1日の国慶節前には営業キロ数が全国で16万キロ、高速鉄道で4万6千キロを超えた。
中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」は運行本数が13・0%増の1万4689本、貨物輸送量が11・0%増の157万1千TEU(20フィートコンテナ換算)となった。単月の運行本数が7カ月連続で1600本を超え、国際産業チェーン・サプライチェーン(供給網)の安定と円滑化を効果的に支え、質の高い「一帯一路」共同建設と中国のハイレベルな対外開放に寄与した。