【新華社北京11月4日】中国がスポーツ強国を目指してまい進する中、スポーツ産業も目覚しい進歩を遂げている。
2014年の国務院による「スポーツ産業の発展加速とスポーツ関連消費の促進に関する若干の意見」発表後、中国のスポーツ産業の爆発的な成長ぶりがより鮮明になったことから、この重要な文書が重要な節目となって急速な成長が始まったと考えられている。
中国国家統計局と国家体育総局が発表したデータによると、14年から22年の間に中国スポーツ産業の市場規模は1兆3574億7100万元(1元=約21円)から3兆3008億元に、増加値(付加価値額)は4040億9800万元から1兆3092億元にそれぞれ拡大した。対国内総生産(GDP)比はわずか0・6%から1・1%に上昇した。
数字が伸びた背景には、スポーツ産業の「下支え力」と「けん引力」の成長がある。
23年10月26~29日に雲南省で開かれた2023年中国アウトドアスポーツ産業大会を例にとると、大会はフォーラムと展示会、実演、商談、競技などを組み合わせ、各方面が協力して文化、スポーツ、観光、ビジネス、教育、製造など多くの業界の深い融合を図り、全国各地から2万人を超える業界関係者とアウトドアスポーツ愛好家が参加した。雲南の各業界にもたらされた直接的な経済効果は3億3700万元に上り、2億5600万元のスポーツおよび関連消費をけん引し、2841万5500元の税収効果を生んだ。
中国のスポーツ用品製造業は過去10年で高度化を加速させ、アウトドアスポーツ産業は盛んに発展し、スポーツイベントが際立った経済効果をあげるようになった。「eスポーツプレーヤー」「アスレティックトレーナー」などの新しい職業は雇用を吸収する新たなブルーオーシャンとなっている。高い成長性と持続可能性という特徴を持つスポーツ産業は経済の原動力の転換を後押しし、質の高い発展を促す計り知れないエネルギーを秘めている。