【新華社北京11月4日】中国税関総署が10月30日に発表したデータによると、全国各地にある自由貿易試験区の第1~3四半期(1~9月)の貿易額は前年同期比12・0%増の6兆900億元(1元=約21円)に上り、伸び率は中国の貿易全体を6・7ポイント上回った。内訳は輸出が16・1%増の2兆7400億元、輸入が8・8%増の3兆3500億元だった。
税関総署はここ数年、税関特殊監督管理区域と自由貿易試験区の一体的な発展を積極的に推進し、自由貿易試験区と総合保税区のイノベーションの連動推進に力を入れ、自由貿易試験区の活力を引き出してきた。現在、全国22カ所の自由貿易試験区に合計71カ所の税関特殊監督管理区域があり、全ての自由貿易試験区に税関の特殊監督管理区域が設置されている。
各自貿試験区の税関も地域の事情に合わせて監督管理制度を刷新している。福建省のアモイ税関は航空機整備に関する税関の監督管理モデルを刷新し、福建自貿試験区アモイエリアでのワンストップ式航空機整備拠点建設を支援している。アモイ税関の監督管理の下、1~9月に保税エリアで整備が行われた航空機数は延べ152機、金額は1215億1400万元に上り、数・金額とも全国首位に立ち、顧客はアジア、アメリカ、ヨーロッパの3大陸の24カ国・地域に広がっている。
浙江省の杭州税関は保税燃料油の税関管轄区域をまたぐ直接供給について、全国初となるペーパーレス化の試行拠点を立ち上げた。これにより、舟山港は燃料供給港として世界4位に躍進し、1~9月の保税扱いでの燃料供給量は506万1千トンとなった。