【新華社ロサンゼルス11月3日】米半導体大手クアルコムの孟樸(もう・ぼく)中国エリア会長が新華社のインタビューに応じ、中国国際輸入博覧会は同社と中国の各産業・地方の意思疎通を強化する良好な場になっていると評価した。5日に上海で開幕する第7回輸入博では中国のパートナーとの革新・協力成果を展示するとし、中国での提携先を一層広げていきたいとの考えを示した。
クアルコムは輸入博に初めて参加した米国企業の一つで、第1回から連続して出展している。孟氏は、中国が巨大な潜在力を持つ市場であるだけでなく、エコシステムのパートナーと強力なパートナーシップを構築し、世界市場でウィンウィンを実現するチャンスの場でもあると強調した。
クアルコムにとって中国は一貫して世界で最も重要な市場の一つで、孟氏によると、中国のハイレベルの開放はテクノロジー企業にイノベーション協力の機会をもたらしている。クアルコムは今後も技術革新やエコシステム構築を通じて中国の産業チェーンと緊密に協力し、世界市場を共同で開拓していくという。
孟氏は、第5世代移動通信システム(5G)や人工知能(AI)技術の発展に伴い、中国で提携先はスマートフォン市場から自動車、モノのインターネット(IoT)、クロスリアリティ(XR)など多くの分野に広がっていると紹介。今後も中国の企業や産業チェーンとの提携を強め、技術革新を通じて中国のパートナーと世界市場で協力し、ウィンウィンを図っていくと述べた。
中国のビジネス環境の改善については取り組みを評価し、この20年で知的財産権保護の環境がますます良くなっているのを実感していると表明。長期的に上向く中国経済の発展基調を有望視していると語った。