27日、海南省五指山市毛納村で共演するパリ・ポリソンズ少年合唱団と五指山リー族ミャオ族児童合唱団。(海口=新華社記者/張麗蕓)
【新華社海口10月31日】中国海南省で24~31日、2024年「中仏児童合唱友情の懸け橋」と題した交流プログラムが行われ、同省に招待されたフランス・パリのポリソンズ少年合唱団と地元の五指山リー族ミャオ族児童合唱団が舞台で共演した。両合唱団は期間中、海口市と五指山市で計3回コンサートを行い、同省の無形文化遺産体験などにも参加した。
27日、海南省五指山市毛納村で共演するパリ・ポリソンズ少年合唱団と五指山リー族ミャオ族児童合唱団。(海口=新華社記者/張麗蕓)
ポリソンズ少年合唱団のメンバー、マルゴットさんは、今回の旅で海南独特の自然景観や風習に触れたとし「一緒に素晴らしい時間を過ごしている。今年5月に中国の子たちがパリで公演した時のことを思い出した」と感想を述べた。
五指山リー族ミャオ族児童合唱団は今年5月、文化交流のためパリを訪問した。中仏国交樹立60周年を記念して作られた楽曲「五指山の歌声をフランスに届けよう」を披露し、ポリソンズ少年合唱団と共演。音楽を通じて中国とフランスの友情の懸け橋を築いた。
27日、海南省五指山市毛納村で歌声を披露する指山リー族ミャオ族児童合唱団。(海口=新華社記者/張麗蕓)
ポリソンズ少年合唱団の指揮者、エリザベートさんは「パリで出会った時、互いの心が触れ合い、溶け合うのを感じた。再会できてとてもうれしい」と興奮した様子で語った。
エリザベートさんはコンサートで、海南省の少数民族リー(黎)族の伝統織物「黎錦」で仕立てた衣装を着て登場、海南の旅への思いを表現した。前回、五指山の子どもたちがフランスで公演した際、その独特で美しい民族衣装に魅了され、機会があれば着てみたいと思っていたそうで、「五指山市で願いが実現して幸運だった」と満足そうに語った。
27日、海南省五指山市毛納村で歌声を披露するパリ・ポリソンズ少年合唱団。(海口=新華社記者/張麗蕓)
五指山市方応村の王茹涵(おう・じょかん)さんは、五指山リー族ミャオ族児童合唱団の古参で5月の訪仏メンバーの一人でもある。今回、彼らを自分の故郷に迎えることができて、とても幸せだと話す。
王さんは「海口で再開した時、フランスの友達は一目で私に気づき、抱きしめてくれた。とてもうれしくて興奮した」と話し、母親に頼んで友達に贈る黎錦を編んでもらうのだと教えてくれた。
27日、海南省五指山市毛納村で歌声を披露するパリ・ポリソンズ少年合唱団。(海口=新華社記者/張麗蕓)
今年は中仏国交樹立60周年であり、中仏文化観光年でもある。エリザベートさんは、両国の子どもたちが音楽を通じて深い友情を築き、互いの国の文化について学ぶ良い機会との認識を示した。
五指山リー族ミャオ族児童合唱団の指揮者で芸術監督の劉旻(りゅう・びん)さんは音楽に国境はなく、両合唱団は二度にわたり歌を通じて友情を深め、芸術交流という形で両国の友好を密にしたと語った。(記者/程瀟、周慧敏、張麗蕓)
27日、海南省五指山市毛納村で歌声を披露するパリ・ポリソンズ少年合唱団。(海口=新華社記者/張麗蕓)
27日、海南省五指山市毛納村で竹竿舞(伝統的なバンブーダンス)を体験するパリ・ポリソンズ少年合唱団の子どもたち。(海口=新華社記者/張麗蕓)