【新華社杭州10月24日】中国浙江省杭州税関の統計によると、同省の今年1~9月の主要新興国で構成するBRICS諸国との貿易額は前年同期比4・8%増の6996億3千万元(1元=21円)で、中国のBRICS諸国との貿易総額の15・2%を占め、全国をリードした。うち輸出は5・0%増の4616億8千万元、輸入は4・4%増の2379億5千万元だった。BRICS諸国と貿易を行う省内企業は5万社近くに上り、貿易企業全体の4割以上を占めた。
同省のBRICS諸国向け輸出額は、除雪機などの機械電気製品が9・0%増の2300億4千万元で輸出全体の49・8%を占めた。輸出量は自動車が85・7%増の11万7千台、家電製品が18・4%増の2億5千万台だった。
杭州税関は民間企業の海外進出ルートの円滑化とBRICS諸国市場のより良い開拓に向けて、越境貿易の利便性とビジネス環境を最適化し、民間企業への支援を強化している。具体的には、企業に正確な市場情報を提供し、グリーン(環境配慮型)・低炭素型貿易の発展を推進することで、民間企業が発展チャンスをつかめるようサポートしている。
浙江とBRICS諸国との貿易往来の継続的な深化は、双方がそれぞれの優位性を十分に発揮し、協力してウィンウィンな関係を築く点に現れている。特に、中間財や農産物の貿易で際立っている。
統計によると、同省が1~9月に輸入した大豆の9割以上、家禽(かきん)肉の8割以上、豚肉の6割以上がBRICS諸国産である。同省で生産・加工保存するマグロや冷凍サバ、ウナギなどの水産物もBRICS諸国の消費者に人気で、輸出の伸びはいずれも2倍以上だった。同省からBRICS諸国への中間財輸出は、繊維・生地が10・8%増の366億5千万元、自動車部品が17・5%増の111億9千万元、プラスチック加工品が12・6%増の96億9千万元となった。
貿易相手別では、インド(1107億1千万元)、ロシア(976億9千万元)、ブラジル(827億元)が主な輸出先で、合わせてBRICS諸国への輸出総額の63・1%を占めた。エチオピアへの輸出は26・5%、ブラジルは18・5%それぞれ増加した。サウジアラビアからの輸入は58・4%、ブラジルからは35・7%それぞれ増えた。