中国の複合一貫輸送、コンテナ輸送量が8年連続で25%以上増加

中国の複合一貫輸送、コンテナ輸送量が8年連続で25%以上増加

新華社 | 2024-10-21 15:29:53

   【新華社天津10月21日】中国では複合一貫輸送によるコンテナ輸送量が8年連続で25%以上の伸びを維持し、大規模化の新たな段階を迎えている。複合一貫輸送のうち、鉄道輸送と水上輸送を組み合わせた輸送量が持続的に増加し、2023年の全国港湾の鉄道・水上複合一貫輸送によるコンテナ輸送量は前年比11・7%増の1170万TEU(20フィートコンテナ換算)となった。同年の鉄道によるコンテナ輸送量は3323万TEUと5・1%増え、鉄道輸送が複合一貫輸送の大きな推進力となっている。

  中国は世界最大の製造大国で、消費市場で世界2位、モノの貿易で世界1位を誇る。貨物量が多く、種類が豊富で、貨物輸送構造は非常に大きく、複雑でもある。物流コストの引き下げや輸送構造の見直しのほか、CO2排出量を30年までに減少転換させ、60年までに実質ゼロにする「双炭(ダブルカーボン)」戦略などを背景に、多様な複合一貫輸送サービスを探ることが求められている。

  中国のコンテナ業界団体、中国集装箱行業協会が発表した「中国コンテナ業界と複合一貫輸送発展報告(2023年度)」によると、第13次5カ年規画(十三五、2016~20年)から第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)にかけ、中国では複合一貫輸送の発展が急速に進んでいる。

  中国の複合一貫輸送は鉄道と水上、道路と鉄道、国際鉄道、道路と航空などの組み合わせが中心となっている。ここ数年、港湾インフラ整備が進むにつれ、鉄道・水上複合輸送が力強い発展の勢いを見せている。

  同協会の李牧原(り・ぼくげん)副会長は、「十三五」から「十四五」の期間中、中国の貨物輸送量は年平均3・9%増えていると説明した。物流市場は宅配業やスマート物流サービスを活用した貨物輸送、複合一貫輸送によるコンテナ輸送を中心に拡大しているとし、「鉄道・水上複合一貫輸送の輸送量は増え続けており、年平均伸び率は24・5%に上る。これは誇らしい成績だ」と語った。

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