【新華社海口10月21日】中国海口税関はこのほどの記者会見で、海南省の貿易が年初以降、安定の中で伸び、量と質がそろって向上したと発表した。
1~9月のモノの貿易額は前年同期比20・2%増の2059億5千万元(1元=約21円)となり、同期の過去最高を記録し、初めて2千億元を超えた。うち工業品の輸出は急増し、貿易全体の伸びを大きく押し上げた。
「一帯一路」共同建設国との貿易額は43・9%増の1172億5千万元で省貿易額全体の56・9%を占めた。5年連続で最大の貿易相手となった東南アジア諸国連合(ASEAN)とは、70・0%増の434億9千万元だった。
「海南自由貿易港」の建設が始まって以降、同省で新規登録する外資企業は7万社を超え、貿易の発展に寄与している。貿易額は2023年第4四半期(10~12月)以降、4四半期連続で増え、安定した拡大傾向にある。貿易構造を見ると、産業チェーンが延伸し、付加価値の高い一般貿易額が7割を超え、独自の発展力が強まった。
注目したいのは、貿易成長の推進エネルギーが一次製品から工業完成品へとシフトしている点である。海口税関の担当者によると、海南自由貿易港はすでに一定の規模を備え、発展の勢いがあり、新企業や新プロジェクトの進出が相次いでいる。ポリカルボン酸系減水剤、スマート超高圧変圧器、電動ゴルフカートなどの新製品も次々と発売されている。1~9月の工業完成品の輸出は急増し、省輸出総額の7割を超えた。