【新華社北京10月19日】中国の今年第1~3四半期(1~9月)の越境電子商取引(EC)貿易額は前年同期比11・5%増の1兆8800億元(1元=約21円)で、伸び率は同期の貿易全体を6・2ポイント上回った。うち輸出は15・2%増の1兆4800億元、輸入は0・4%減の3991億6千万元だった。税関総署がこのほど、国務院新聞(報道)弁公室の記者会見で明らかにした。
中国はここ数年、越境EC総合試験区の設立、越境ECの優遇措置の対象となる「越境EC小売り輸入商品リスト」の改善と拡充、越境EC通関管理の革新など、複数の政策・措置を続々に打ち出し、越境ECが貿易の新たな推進エネルギーとなるよう促してきた。
1~6月の越境EC貿易額は13・0%増の1兆2500億元で、過去最高を更新した。中国の貿易総額に占める割合は5・9%となり、0・4ポイント上昇した。うち輸出は18・7%増の約9799億元、輸入は3・9%減の2664億元だった。
輸出相手をみると、米国は輸出全体の34・2%、英国は8・1%、ドイツは6・2%、フランスは4・5%をそれぞれ占めた。マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、日本などのアジア市場も好調だった。
輸入相手をみると、米国は輸入全体の16・7%、オーストラリアは11・3%、日本は10・6%をそれぞれ占めた。ドイツ、フランス、ニュージーランドも主な輸入相手国となった。
輸出品目をみると、衣類・靴類・カバン類・宝飾品は輸出全体の27・3%、携帯電話などの電子機器は14・4%を占めた。
輸入品目をみると、美容品・化粧品・パーソナルケア商品は輸入全体の28・8%、食品・生鮮食品は25・2%を占めた。
輸出貨物の供給元は主に広東、浙江、福建、江蘇の4省で、輸入は広東、江蘇、浙江、上海、北京の3省2市に集中した。