中国、伝統村落への保護を強化

　 空から見た黒竜江省寧安市渤海鎮にある上官地村。同村は数百年にわたる開墾の歴史があり、２０２３年には第６次中国伝統村落リストに登録された。（９月２６日、ドローンから、寧安＝新華社記者／張濤）

　 【新華社南昌１０月１８日】中国住宅・都市農村建設部の関係担当者はこのほど、江西省上饒（じょうじょう）市婺源（ぶげん）県で開かれた全国伝統村落保護利用推進会で、中国は伝統村落への保護にいっそう力を入れ、伝統村落を中華文明標識体系に組み入れるよう促し、中国伝統村落の調査や評定を展開し、法規や政策標準を整備し、制度保障を強化すると説明した。

　 中国はこれまでに、８１５５の村落を中国伝統村落保護リストに組み入れて勝手な取り壊しなどを防ぐ「掛牌保護」を実施しており、１６省（自治区・直轄市）が５０２８村落を省級伝統村落保護リストに組み入れ、伝統建築５５万６千棟を保護し、省級以上非物質文化遺産（無形文化遺産）５９６５件を伝承、発展させ、世界で規模が最も大きく、価値が最も豊富で、保護が最も行き届いた農耕文明遺産保護群を形成している。