桂林のベトナム学校記念館を訪ねて 中越友好関係の歴史の証

桂林のベトナム学校記念館を訪ねて 中越友好関係の歴史の証

新華社 | 2024-10-17 09:55:06

   ベトナム学校記念館の正面。(8月7日撮影、桂林=新華社記者/藍建中)

   【新華社桂林10月17日】中国広西チワン族自治区桂林市の広西師範大学育才キャンパスに、1950~70年代に中国に建てられたベトナム学校とベトナム人留学生の生活や学習の歴史を記録した「ベトナム学校記念館」がある。1968年9月に建てられたベトナム学校の旧校舎が利用され、2009年に完成、開館した。五つの展示ホールからなり、面積は2千平方メートル。毎年10以上のベトナムのハイレベル代表団を迎え、中国国内から訪れる代表団も後を絶たない。

   ベトナム学校の開設は中国の対ベトナム援助の重要な一環となった。抗仏・抗米戦争中、ベトナムは同自治区などに2度にわたり学校を移転させ、うちの7校が桂林市に設けられた。記念館ではベトナム南寧育才学校、ベトナム桂林育才学校、ベトナム廬山育才学校、ベトナム陸軍軍校、中国語文専修学校、グエン・バン・チョイ少年軍校、グエン・バン・ベイ学校、武氏六学校の8校の歴史や学生の生活の記録を写真や実物で展示している。

   8校が育成したベトナム人学生(一部のラオス人学生を含む)は1万人以上。ベトナム共産党書記長となったレ・カ・フュー氏らベトナム共産党中央政治局委員5人、副首相4人、将軍30人以上、さらには著名な作家や詩人、歌手、高級エンジニアなど、国家の重責を担う多くの人材を輩出した。

   ベトナム学校記念館は中越両国民の深く厚い友情を記録し、中越友好関係の歴史の証となっている。2017年、広西チワン族自治区の文物保護単位(文化財)に指定された。(記者/藍建中)

   ベトナム学校記念館の石看板。(8月7日撮影、桂林=新華社記者/藍建中)

   ベトナムの元副首相でグエン・バン・チョイ少年軍校の卒業生、グエン・ティエン・ニャン氏が記念館の中庭に植えたキンモクセイの木。(8月7日撮影、桂林=新華社記者/藍建中)

   ベトナム学校の学生が使っていたシーツ。(8月7日撮影、桂林=新華社記者/藍建中)

   ベトナム学校で使っていた家具。(8月7日撮影、桂林=新華社記者/藍建中)

   ベトナム学校の元学生が命の恩人の中国人医師に宛てた感謝の言葉。(8月7日撮影、桂林=新華社記者/藍建中)

   ベトナム学校の歴史を紹介するベトナム学校記念館の閉彦竜(へい・げんりゅう)館長。(8月7日撮影、桂林=新華社記者/藍建中)

   ベトナム学校記念館の展示ホール。(8月7日撮影、桂林=新華社記者/藍建中)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。