【新華社上海10月10日】第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)の開幕(11月5日)まで1カ月を切り、中国上海市交通委員会は、輸入博関連の交通支援業務の一環としてタクシーと地下鉄の決済手段をアップグレードしたと明らかにした。
輸入博期間中は、外国人客の増加が見込まれることから、上海のタクシーはさまざまな方法で利用客により快適な決済と移動を提供する。全車両に少額紙幣をセットした「零銭包」と呼ばれるポーチを置き、現金払いの乗客に対し釣り銭が切れの状況が起きないようにする。市内タクシー大手、上海大衆出租(タクシー)品質管理部カスタマーサービスの周驊(しゅう・か)主管は、多くの外国人客はクレジットカードで支払う習慣があるため、今年4月から中国銀行と協力して約千台のタクシーに海外発行のクレジットカードに対応したPOS端末を設置したと紹介。開幕までに設置台数を2千台まで増やすという。
軌道交通については、上海市地下鉄の国家会展中心(エキシビション・コンベンションセンター)駅に同様のPOS端末を設置し、片道乗車券や1日乗車券、3日乗車券を販売する。同駅は構内に手荷物預かりロッカー3カ所も増設。合計75の収納スペースを備え、輸入博を訪れる旅客の利便性を向上させる。