26日、上海市にある魯迅旧居の正面玄関。(上海=新華社配信/謝鑫)
【新華社上海9月30日】中国の文豪・魯迅(ろ・じん)が1927年10月から36年に死去するまで住んだ上海市内の家が、3カ月余りの修繕工事を経て25日に一般公開を再開した。上海魯迅記念館が発表した。
魯迅は上海の景雲里に転居した後、いくつかの住所を転々とし、33年に施高塔路の集合住宅に移った。当時の住所表示「大陸新村9号」は現在の虹口区山陰路132巷9号。30年代に完成し、魯迅の最晩年の仕事と生活、友情を見つめてきた赤レンガ3階建て建築は市指定の文化財となっている。
26日、上海にある魯迅旧居1階の応接室。(上海=新華社配信/謝鑫)
記念館によると、今回の工事は同市共産党委員会宣伝部と文化・観光局の指導を受けて行われた包括的な保護修理で、内装を修復し、1階玄関に飾られた魯迅の肖像画を除く全ての家具を妻の許広平(きょ・こうへい)の初期の記憶に基づき、魯迅の生前に最も近い状態に復元した。(記者/許暁青)