【新華社ロンドン9月25日】英科学誌「ネイチャー」を発行する学術出版大手、シュプリンガー・ネイチャーはこのほど、特別冊子「2024年ネイチャーインデックス・人工知能(AI)」を発表した。2019~23年のAI関連研究成果発表の成長率が最も大きい10機関のうち、6機関を中国が占めた。
特別冊子では、ここ数年のAI分野の驚くべき成長速度とAI関連研究の主な貢献者を明らかにした。データによると、「ネイチャー」誌に掲載されるAI関連研究論文数は急速に増加している。19~23年の間に米国のAI関連論文に対する各共著者の貢献度を示す「シェア」はほぼ倍増し、中国も約6倍となった。23年は米国がAI関連研究で首位をキープし、2~5位には順に中国、ドイツ、英国とフランスが続いたが、中国と米国の差は急速に縮小している。
シュプリンガー・ネイチャーの傘下機関が定期的に発表しているネイチャーインデックスは、質の高い自然科学分野の学術誌に掲載された科学研究論文を追跡し、これらの研究に対する関連機関や国・地域の貢献度を調査している。「シェア」はネイチャーインデックスの象徴的な指標で、ネイチャーインデックスのデータベースに基づき、論文の著者の所属機関ごとに著者のシェアを算出し、それによって研究論文への貢献度を示す。
19~23年のAI関連研究成果発表で成長率が最も大きい10機関は中国科学院(北京市)、米ハーバード大学、中国の北京大学、清華大学、浙江大学、米マサチューセッツ工科大学、ドイツのマックスプランク協会、ドイツのヘルムホルツ協会ドイツ研究センター、中国科学技術大学、上海交通大学だった。