中国外交部「米国は中国抑止に固執する考え放棄すべき」

中国外交部「米国は中国抑止に固執する考え放棄すべき」

新華社 | 2024-09-24 08:45:08

   【新華社北京9月24日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は23日の記者会見で、米国で21日に開かれた日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」首脳会議を巡り、米国は覇権の維持と中国の抑止に固執する考えを放棄し、地域諸国を道具にするのをやめ、「同盟強化による中国への対抗を図らない」という態度を実際の行動に移すべきだと表明した。

   林氏は次のように述べた。クアッドは米国のインド太平洋戦略で地域の主要な指導メカニズムに位置付けられ、米国が中国を封じ込め、覇権を維持するための道具になっている。インド太平洋戦略は中国の脅威をあおることで中国排除、中国抑止の共通認識を結集しようともくろみ、クアッドは海洋問題を利用して軍事安全保障協力を糾合しようとたくらんでいる。意図と手法は同じである。米国は中国を標的にしないと何度も言うが、首脳会議の最初の議題は中国であり、至る所で中国を取り上げた。米国のつく見え見えのうそは、米国メディアでさえ信じていない。

   中国は「国家間の協力は第三国を標的にすべきではなく、第三国の利益を損なってはならない」と常に主張してきた。いかなる地域イニシアチブも地域の大勢に従い、平和と安定、繁栄を促進すべきである。閉鎖的で排他的な「小グループ」をつくり、地域諸国の相互信頼と協力を損なうことは、平和を求め、発展を図り、協力を促進し、繁栄を追求するアジア太平洋地域の大勢に逆行しており、長続きせず、行き詰まる運命にある。

   米国は他国の戦略的安全保障利益やアジア太平洋地域の人々の福祉を犠牲に私利を図るのではなく、覇権の維持と中国の抑止に固執する考えを放棄し、地域諸国を道具にするのをやめ、さまざまな「小グループ」の戦略的意図を粉飾、美化するのをやめ、「同盟強化による中国への対抗を図らない」という態度を実際の行動に移すべきである。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。