多国籍企業が中国市場に期待、投資を拡大 福建省アモイ市

多国籍企業が中国市場に期待、投資を拡大 福建省アモイ市

新華社 | 2024-09-24 16:37:58

   【新華社アモイ9月24日】中国福建省アモイ市でこのほど、世界で最も影響力のある国際投資イベントの一つ、第24回中国国際投資貿易商談会が開かれた。参加した多国籍企業は、中国市場の発展に期待を寄せ、引き続き中国への投資を拡大すると表明した。

  フランス電機大手シュナイダーエレクトリックのグローバルサプライチェーン中国エリア不動産・持続可能開発担当副総裁の王尚(おう・しょう)氏によると、中国は同社にとって世界第2の市場となっており、最も重要なサプライチェーン拠点の一つで、世界四大研究開発拠点の一つでもある。

  王氏は、37年にわたって中国市場に深く関わり、中国における総合力と現地展開を強化し続けてきたと述べ、シュナイダーエレクトリックは常に中国の発展の見通しについて楽観的で、長期的な投資を続けているとし、今後も研究開発や生産、エコシステムなどさまざまな分野で引き続き投資を拡大すると表明した。

  現在建設中の同社アモイ工業パークは、廈門火炬集団が投資、建設し、総建築面積約11万平方メートル、総投資額約12億元(1元=約20円)で、2025年の完成を予定しており、プロジェクトが完成すると、シュナイダーエレクトリックの世界最大の中電圧製品生産拠点となる。

  王氏はまた、中国が開放の拡大を続け、ビジネス環境を最適化することで、同社を含む外資系多国籍企業の中国での発展に良好な機会を創出していると指摘。質の高い発展と「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の推進で、中国のデジタル化、グリーン(環境配慮型)・低炭素化への転換が継続的に改善されていることで、企業は中国での発展に自信を持ち、中国市場に深く関わり続けることを決意していると強調した。

  電気硝子玻璃(アモイ)は特殊ガラス製造大手、日本電気硝子の中国法人の一つで、24時間体制で生産を行う。14年の設立以来、5回の増資で生産を拡大し、これまでの投資額は80億元(1元=約20円)を超える。

  同社の藤居孝英董事兼総経理は、アモイ生産拠点は現在、日本電気硝子の海外工場の中で、規模が最大で生産工程が最も整った工場だと紹介した。中国市場については「世界のディスプレー生産の7割が中国だが、それを全部消化できると思うほどの市場の大きさだ」と指摘。内陸部ではスマホやテレビ、IT機器などの販売余地が大きいとし、状況を見て今後の投資を決めていくと語った。

  中国国際投資貿易商談会で開催された2024国際投資フォーラムでは、「中国の双方向投資報告2024」が発表された。それによると、中国はより力強い外資誘致政策を打ち出しており、開放、協力、誘致の力が強化され続けている。23年の外資利用額は実行ベースで約1633億ドル(1ドル=約144円)となり、史上3番目の高水準を記録し、世界第2の外資流入国となった。

  中国商務部が発表した最新のデータによると、1~7月に全国で新たに設立された外資企業は前年同期比11・4%増の3万2千社近くとなり、外資企業新設の急増傾向は23年から続いている。国家統計局のデータによると、1~6月の外資系一定規模(主要事業の年間売上高2千万元)以上の工業企業の総利益は11・0%増加し、全国平均(3・5%)を上回った。(記者/付敏、陳旺)

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