少年がお守りに持っていた小さなウルトラマンのおもちゃ。(8月16日撮影、成都=新華社配信)
【新華社成都9月24日】中国四川省に住む11歳の少年がウルトラマンのおもちゃをお守りに病院へ検査に行ったことが話題になっている。キャラクターをデザインした日本人の脇貴彦氏もソーシャルメディアでこのニュースを知り、少年に祝福と励ましのコメントを送った。
少年は8月16日、成都市の総合病院、四川大学華西医院の核医学科で画像検査のPET-CT検査を受けた。本スキャン前の位置決めスキャンの際、医療スタッフがズボンのポケットに「異物」を発見。取り出してみると、ウルトラマンに出てくるキャラクターの小さなおもちゃで、検査を怖がった少年に保護者が持たせたものだった。
PET-CT検査の位置決めスキャンで「発見」されたウルトラマンのおもちゃ。(8月16日撮影、成都=新華社配信)
事情を知った医療スタッフは、検査に支障を来さないよう、プラスチック製のこのおもちゃを少年の横において検査を行った。おもちゃに付き添われた少年は、13分にわたる検査をあまり怖がらずに終えることができたという。
日本人デザイナーの脇貴彦氏は9月21日、このエピソードを紹介した四川大学華西医院によるソーシャルメディアの投稿を共有し、次のような祝福と励ましのメッセージを送っている。「涙出てきた… 自分がデザインしたキャラが誰かの支えになってるのはほんと励みになるし、この少年にもいいことがたくさん起こって欲しい アブソリュートティターンが少年を守ってくれますように」(記者/董小紅)