中国のデジタルサービス貿易額、２３年は３・５％増

   【新華社北京９月１８日】中国の２０２３年のデジタルサービス貿易額は前年比３・５％増の３６６６億ドル（１ドル＝約１４２円）に達し、伸び率は前年より０・３ポイント上昇した。中国情報通信研究院がこのほど発表した「デジタル貿易発展・協力報告書２０２４年版」で明らかとなった。

   中国のデジタル貿易は着実に増加し、規模が過去最高を更新した。貿易収支は１９年から５年連続の黒字となり、２３年の純輸出額は１１・１％増の４７４億ドルだった。

   越境電子商取引（ＥＣ）は２桁の伸びに回復した。税関総署によると、２３年のＥＣ貿易額は１５・６％増の２兆３８００億元（１元＝約２０円）でモノの貿易総額の５・７％を占め、２２年の４・９％より０・８ポイント拡大した。

   国務院発展研究センターの隆国強（りゅう・こくきょう）副主任は「デジタル技術の進歩は、取引や保存が不可能とされていたサービスの取引を可能とした。デジタル技術の発展により、世界のサービス貿易は一段と進展するだろう」と述べた。

   同研究院の余暁暉（よ・ぎょうき）院長は、世界の貿易発展モデル、ガバナンス体系、利益構造が大きく変化する重要な時期にあるとし、協力を深め、成果を共有することは、各国が歴史的なチャンスをつかみ、時代の流れに対応する上で必然的な選択肢であるとの見解を示した。