長生黔江竜の復元図。(重慶=新華社配信)
【新華社重慶9月17日】中国重慶市黔江(けんこう)区規画・自然資源局と同市地質鉱産探査開発局208水門地質工程地質隊がこのほど、国家自然博物館や雲南大学の学者と共に国際学術誌「Cretaceous Research(白亜紀研究)」電子版に論文を発表し、中国西南地区で初めて見つかった初期のハドロサウルス類(カモノハシ竜)恐竜を「長生黔江竜(Qianjiangsaurus changshengi gen)」と命名した。中国重慶市規画・自然資源局が明らかにした。
ハドロサウルス類は白亜紀後期を代表する草食恐竜で、初期の種は多くがアジア、特に中国北方地区とモンゴル南部で発見されている。「長生黔江竜」は中国西南地域で見つかった最初の初期ハドロサウルス類恐竜で、その発見と研究はハドロサウルス類の初期の進化を理解する助けとなる。化石に基づき地層を区分する生層位学においても重要な意義を持ち、世界の恐竜研究に多くの科学的資料をもたらした。