中国企業上位500社発表、売上総額110兆元上回る

中国企業上位500社発表、売上総額110兆元上回る

新華社 | 2024-09-13 15:46:56

   【新華社北京9月13日】中国企業聯合会と中国企業家協会は11日、2024年中国企業上位500社を発表した。500社の売上総額は110兆元(1元=約20円)を上回り、前年比1・6%増加した。純利益は5・0%増となり、前年のマイナスからプラスに転じた。最下位企業の売上高は473億8100万元で、前年を3億8300万元上回った。売上総額は22年に100兆元を突破し、今回新たな段階へと歩みを進め、より多くの企業が世界の大企業群の重要な力となった。

   戦略的新興産業と未来産業は「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)を効果的に構築するための重要な担い手であり、主な拠点でもある。上位500社のうち、先進製造業や次世代情報技術産業の企業の存在は際立ち、新エネルギー設備製造、車載電池・蓄電池、通信設備・コンピューター製造、半導体・パネル製造などのランクイン企業は31社になり、過去5年で18社増加した。インターネットサービス企業が売上総額に占める割合は3・5%、純利益に占める割合は8・6%となった。

   ますます多くの中国企業が規模を追い求める段階から質の高い発展を目指す段階へと移行し、新たな質の生産力をけん引役に、新しい成長の原動力と優位性を築いている。

   中国では現在、一定規模(主要事業の年間売上高2千万元)以上の工業企業数は50万社を、ハイテク企業数は46万社をそれぞれ超えた。産業チェーンの中核企業が急速に成長し、「専精特新(専業化、精細化、特色化、斬新化)」の特徴を備える小巨人企業(大きな成長が見込まれるスタートアップ企業)が次々と誕生している。

   研究開発は企業のイノベーションと成長を促す重要な推進エネルギーであり、上位500社の研究開発投資の増加はイノベーションの活力と成長の力強い原動力を映し出している。上位500社の23年の研究開発支出は14・9%増の1兆8千億元に上り、研究開発強度(研究開発費の対売上高比率)の平均は1・9%で過去最高を更新し、7年連続で増加した。

   イノベーションの成果をみると、有効特許数は14万4400件増の202万9700件、うちイノベーション価値の高い発明特許数は88万9600件で全体の43・8%を占めた。

   中国の大企業はより強くなりつつある。米経済誌フォーチュンの世界上位500社番付にランク入りする中国本土企業125社のうち、14社が世界で業界首位に立ち、業界トップ3入りする企業は4社増の42社だった。純利益では、5社が世界で業界首位に立ち、トップ3入りする企業は4社増の26社となった。

   中国企業聯合会の朱宏任(しゅ・こうにん)常務副会長兼秘書長は、中国の大企業がここ数年、世界の大企業群の重要な力として、グローバル経営を継続的に進め、国際と国内の二つの市場、二つの資源を積極的に活用し、世界の産業チェーン・サプライチェーン(供給網)に溶け込み、世界での地位を着実に高めたと紹介した。

   ランキングは23年の業績を基に算出した。上位500社の発表は02年以降、23回連続となる。

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